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梅 毒

梅毒01

梅毒とは

梅毒はコロンブスが新大陸の発見とともヨーロッパ’に持ち帰り、その後、全世界に拡がった病気です。
梅毒は、その病原体であるトレポネーマの感染により発症します。感染して9週までを第1期梅毒、感染して9週から3年までの第2期梅毒、感染後3年以上の第3期梅毒と区分します。
またエイズ患者では、免疫不全により潜伏期間の短縮、病巣の重篤化、病気の進行の加速、治療抵抗性が生じ、また梅毒血清反応が陽性を示さない場合もあります(特に血液製剤によるエイズ患者の場合)。

梅毒の症状

症状は、感染後の期間と症状により、4期に分けられます。

第1期

感染して3週間後にトレポネーマが侵入した局所に初期硬結が生じ、硬性下疳と呼ばれる潰瘍に進展します。硬性下疳は周辺が隆起し、全体に軟骨のような硬さがあります。病変のわりには、痛みはありません。数週間で消えてしまいますが、瘢痕は数ヶ月残ります。

第2期

感染後3ヶ月ころから、トレポネーマが局所から血行性に全身に広がり梅毒疹が生じます。梅毒性バラ疹、丘疹、が全身に出現します。また、梅毒性脱毛も発症し、頭毛が不均一に抜けるという、特徴もあります。症状は数週間から、数ヶ月続きます。

第3期

感染後3年以上を経過したもので、ゴム腫を生じます。

第4期

感染後10年以上を経過したもので、心臓血管系、中枢神経系、が侵され、大動脈中膜炎、大動脈瘤、痴呆、進行麻痺などの症状が現れ、ときには死に至ることもあります。

梅毒の診断・検査

感染後、約3週間の潜伏期間を径て現れる皮膚粘膜症状を見ます。外形部に第1期の症状である初期高結や硬性下疳が発症している場合は、容易に診断できますが、軟骨様の硬度をとくに重視して行います。
第2期では、バラ疹、丘疹、とくに掌尺蹠に発生している、赤い丘疹に注目します。いずれも痛み、痒みがないのが特徴です。
硬性下疳や第2期の丘疹からは、パーカー・インク法で、病原体であるトレポネーマを簡単に検出することができ、梅毒血清反応を待たずに外来で、直ちに診断できます。


市販のSTD検査キット では、梅毒やクラミジア、淋病等の性感染症の検査を匿名で受けることができ、ついためらいがちな性病検査も、自宅で簡単に受けられます。

梅毒の治療・予防

治療の目的はトレポネーマを死滅させることであって、梅毒血清反応を陰性にすることではありません。
トレポネーマはペネシリンに感受性が高く、これまで耐性獲得は認められていません。したがって、抗生物質の中でもペニシリンが最も有効で安全で廉価な薬剤であり、梅毒治療の薬としてもっとも多く使用されています。
コンドームを使用することが,梅毒の予防となります。梅毒であるかどうか確定することは,医療機関での検査でしかわかりません。外見上なんの異常もなさそうに見えても,梅毒の傷は,膣や直腸や口の中に隠れていることがあります。性交渉の後で放尿したり陰部をよく洗ったりしても,梅毒を含む性病・性感染症の予防にはなりません。特に陰部における,いつもと違う分泌物,傷,発疹などが出現したときには,性交渉を控え医療機関を受診することが大切です。

性病などのクリニックでは専門スタッフが丁寧に対応してくれますので、恥ずかしがらずに早めに相談するのが良いでしょう。中には24時間対応してる所も御座います。

先天梅毒

梅毒を感染した母親から胎盤を通じて胎児に感染すると先天梅毒となり、母子とも梅毒血清反応は陽性を示します。先天梅毒は発症時期により、胎児梅毒、乳児梅毒、晩発性先天梅毒にわけられます。

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