性病・性感染症(STD)の全て

性病・性感染症の動向

性病・性感染症の動向01

性病・性感染症の最近の動向

近年HIV、エイズをはじめ性病・性感染症が大きな社会的関心を招いています。


現在の性病・性感染症の問題としては、無症候性感染者の増加と性器外感染(咽頭炎など)がみられるようになりましたが代表的な性病・性感染症であるクラミジア感染症、淋菌感染症などの病態の変化、性行為の多様化などが原因であると考えられます。


過去現在にわたるセックスによる人と人のつながりあいを、性的ネットワークといいます。性病・性感染症の流行は、この性的ネットワークの質と量に大きな関係があります。性的ネットワークの量とは、ネットワークの広がり、密度(パートナー数)で、質とは他のネットワークとのつながりや予防対策の実施状況のことをさします。


東京都の性病・性感染症の動向、及び発生件数を見ると、性器クラミジア感染症が最も多く、次いで淋菌感染症、性器ヘルペス、尖圭コンジローム、膣トリコモナス症と続いており、特に、トリコモナス症、淋菌感染症は増加の傾向を示しています。また若者の報告例が多く、増加の傾向が認められます。東京都の発生件数は全国平均を上回っており、性病・性感染症の大都市集中の傾向が認められます。

若者に見られる性病・性感染症の動向

近年若者層の性病・性感染症が急速に増えています。特に大都市を中心に性病・性感染症は増加し、10代後半から20代前半の間で増加しています。性病・性感染症の起因微生物も多様化し、クラミジア、淋病、ヘルペスウイルス、パピローマウイルスなどが主流です。これらの多くは無症候性、あるいは比較的症状が軽微であるため適切な治療が行われないまま、周囲に感染が広がる危険性があります。一方、性交以外の性行為による感染も増加し、これが性器外感染の増加につながっていると考えられます。また性病・性感染症の重複感染もしばしばみられます。


若者の性行動の特徴としては、初交年齢の早期化、セックスパートナー数の増加、性行為のタイプの多様化(オーラルセックスなど)などがあげられます。また若年者におけるコンドームの使用状況調査によると、不特定の相手との場合、また性的パートナー数の多い場合ほどコンドームの使用率は低くなるという結果が得られ、性病・性感染症に対する予防意識が低いことがわかります。これらは無防備の性行為ネットワークを生じ、性病・性感染症拡散の温床になることが危惧されています。女性向け避妊用コンドームもありますので、いつでも携帯しておけば性病・性感染症の予防には最適です。

若者の性病・性感染症の予防

性病・性感染症の予防には、自己管理の徹底とそのための予防教育が重要です。性病・性感染症に関する知識の普及、啓発、予防対策、早期検査および治療の普及が必要です。平成14年度からの文部科学省新学習指導要領には、中学生への性病・性感染症の教育がもりこまれましたが、その内容をどのように実施して行くかが問題です。近年、性病・性感染症は若者を中心に増加しており、さらなる予防対策、適切な治療のための知識の普及が必要です。女性クラミジア+淋菌検査キットを使えば、自宅で手軽に分泌物を採取して、クラミジアと淋菌をチェックすることができます。男性クラミジア+淋菌検査キットHIV検査キットも市販されています。

性病・性感染症の動向02

若者の性的ネットワークの特徴

若年層の性的ネットワークの特徴は、若年層および女性層の性的ネットワークの拡大(性行動の早期化、女性の活発化)、ネットワーク密度の増加(パートナー数の増加)、性的ネットワーク間のつながりの増加(風俗業の利用など)、性的ネットワーク拡大要因の増加(予防対策をしていない人の増加)などです。特にHIVについてはその他の性病・性感染症の発生率の増加が拡大要因になり得るため、性的ネットワーク拡大要因がさらに増えているのが特徴です。



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