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疥癬(かいせん)

疥癬(かいせん)とは??

かいせん(疥癬)はヒゼンダニが人の皮膚の角質層に寄生して起こる感染症です。病型には、通常の疥癬と角化型疥癬があります。

最近では角化型疥癬の集団発生が多く、若者だけでなく、老人病院、高齢者介護施設などで高齢者とその介護者に発症が増えています。


周りは常に清潔にしておく事がだいじです。市販のダニスキャン などの家庭で簡単にダニアレルゲンを10分程度でチェックできる判定キットなども販売されています。


通常の疥癬の症状

潜伏期間は約1ヶ月間。発症すると、腹部、大腿部、ワキの下、前腕、上腕などに紅斑性小丘疹が散発し、激しいかゆみを伴います。

また疥癬に特異な症状として曲がりくねった数mmの線状の皮疹である疥癬トンネルがあります。これはヒセンダニが卵を産み付けている場所で、手や指によくみられます。このほか、赤褐色の小豆大の結節(皮膚の下にできる、軟らかく赤い隆起)がみられることもあります。

角化型疥癬の症状

角化型疥癬は、重症感染症、悪性腫瘍などの基礎疾患や、副腎皮質ホルモン剤や免疫抑制剤の投与による免疫力の低下に伴い発症します。

一人の患者に寄生するダニは、一般のものと比較して桁違いに多く、強い感染力を示します。手や体の摩擦を受けやすい場所に、きわめて厚い灰色から黄白色の鱗屑(白い銀白色のフケのようなもの)が蠣殻(れいかく)のようにつくのが特徴です。


普通の疥癬では首から上には寄生しませんが、角化型疥癬では頭部、耳などにも寄生し発症します。また爪に寄生することもあります。

診断

通常の疥癬の診断は、症状および夫婦に同様の症状が見られることで推定できます。

確定診断は顕微鏡検査により、皮膚から虫体、卵、糞を検出することで行われます。


角化型疥癬では、症状および周囲の人にかゆみのある皮疹が多発することで疑われ、確定診断は、通常の疥癬と同様、顕微鏡検査により病変部から虫体、卵、糞を検出することで行われます。

治療

治療薬としては、殺ダニ作用を持つ硫黄剤、安息香酸ベンジル、クロタミトンが使われ、通常の疥癬の場合これらを頸部より下に全身塗布することを繰り返すことで治療されます。


角化型疥癬では、これらの薬を頸部も含め全身塗布することを繰り返します。さらに角化病変部に角質融解剤を併用したり、物理的に角質を除去することもあります。

かゆみはさらに続くこともありますが、治癒はヒゼンダニの死滅で判定され、投薬は中止されます。


予防

約1ヶ月の潜伏期間があるため、一人が発症したときには、その周囲の人(同室で寝起きする人など)も治療を行う必要があります。


また集団発生の場合、角化型感染者が感染源であることが多いので、感染源患者の隔離を行います。また感染が予測される人にも予防的治療を行います。

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