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ケジラミ

ケジラミ

いわゆるケジラミは、体長1mm前後のやや茶色がかった白色の吸血性昆虫であるケジラミが寄生することによって発症します。

主に性行為によって感染し、陰毛に寄生します。陰部のかゆみが特徴で、成年男性によくみられます。


一方、寝具やタオルなどを介する間接感染もあり、ごくまれに親子(特に母子)の間の感染が生じ、幼乳児の頭髪、まゆ毛、まつ毛に感染がみられることがあります。

シラミ類は宿主選択性が高く人のみに感染し、幼虫成虫雌雄を問わず吸血します。

症状

症状は寄生部位のかゆみで、多くは感染後1-2ヶ月でかゆみを自覚するようになります。主に陰毛に寄生しますが、肛門周囲、わき毛、胸毛、大腿部の短毛、さらに、ひげ、まゆ毛、まつげにも寄生することがあります。


女性、幼少児では頭髪に寄生することもありますが、男性ではほとんどみられません。かゆみのため、かきこわして湿疹や二次感染を起こすこともあります。

感染が長期に及ぶと青灰色斑がまれに認められることがあります。

診断

診断は、顕微鏡検査により寄生したケジラミを確認することでなされます。


ケジラミが頭髪に寄生した場合は他のシラミとの鑑別が必要になりますが、虫体の形状で容易に区別できます。

治療

治療はフェノトリンパウダーの散布、またはフェノトリンシャンプーの使用で行われます。これらの薬剤は卵に対する効果が弱いので、卵の孵化期間(1週間前後)を考慮し、3-4日毎に3-4回繰り返し治療を行います。

相互感染を防ぐため家族単位でいっせいに治療します。

顕微鏡検査でケジラミおよびその生きている卵が確認されなくなれば治癒と判定されます。


シャンプータイプのシラミの駆除にすぐれた医薬品などもあります。


予防

ケジラミは他の性病・性感染症とは異なり、コンドームでは予防できません。相互感染を防ぐことが再感染予防に必要で、家族単位の治療などが行われます。

また、人から離れたケジラミは48時間は生存している可能性があるので、患者の着ていた衣服は熱処理あるいはドライクリーニングを行う必要があります。

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