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クラミジア

クラミジア01

クラミジアとは

クラミジアとは、性病・性感染症で、感染報告が現在もっとも多い性病・性感染症です。


クラミジアは球状あるいは卵状の、生きた細胞内でのみ増殖が可能な微生物で、EB(感染性のみを有する基本小体)、RB(代謝活性のみを有する網様体)による、特異な増殖環が特徴です。

クラミジア属は4種に分類されますが、その中でも性病・性感染症の原因となるものはChlamydia trachomatis1種です。

女性の性器クラミジア感染症

女性のクラミジア感染症は性的交渉により感染し、主に子宮頸管炎を引き起こします。

感染が子宮卵管を経由して腹腔内に侵入すると、卵管炎、卵管周囲炎、卵巣炎、卵管周囲癒着などを発症し、卵管機能障害による不妊症を発症します。

痛みの伴う急性期を除くと多くの例で症状は示しません。


さらに骨盤内に広がれば骨盤腹膜炎を発症し、このうち無症状のものを潜在性骨盤腹膜炎と呼びます。

この感染はさらに上腹部に拡散していき、肝臓表面で増殖し、極めて重篤な症状を示す急性肝臓周囲炎を発症します。


一方、妊婦が感染した場合、柔毛膜炎や羊膜炎が誘発され早産・流産の原因になったり、分娩時の産道感染により新生児に結膜炎や肺炎を発症します。

このように女性のクラミジア感染症は、男性と比較すると症状は軽度ですが、複雑な合併症や後遺症を示します。

またクラミジア感染は性器間のみではなく性器外性行為によっても感染し、オーラルセックスにより咽頭炎、扁桃炎など耳鼻科領域まで感染が波及します。


女性用クラミジア検査キットを使えば、自宅で手軽に分泌物を採取して、クラミジアや淋菌等の性病をチェックすることができます。


男性のクラミジア性病・性感染症

 クラミジアによる男性の性病・性感染症の症状は尿道炎が大部分を占めていますが、急性精巣上体炎、咽頭炎、直腸炎なども認められます。また一部の前立腺炎への関与も議論されていますが関連性は明確になっていません。


予防

コンドームの使用が最も有効です。またピンポン感染による再発の繰り返しを防ぐために、パートナーの受診、治療も同時に行うことが重要になります。

市販のクラミジア検査キット などで手軽に検査できますので、早めのチェックが必要です。


治療

クラミジアに感受性をもつ抗菌薬による治療を行います。

マクロライド系、フルオロキノロン系の一部、テトラサイクリン系抗菌薬が、治療に用いられます。 経口、もしくは点滴での投与がなされます。

治癒判定

原則的には投薬終了3週間以降のクラミジア検出検査でのクラミジアの陰性化の確認よって行われます。

病原体核酸検出法による場合、3週間以内ではクラミジアの死菌を検出して偽陽性になることがあります。一方、血清抗体検査では治療判定はできませんが、抗原検出が不可能な例では補助診断法として用いられることがあります。

検査・診断

初期の感染形態である子宮頚管炎で、半数以上に症状がみられないことから、問診による性病・性感染症の可能性を確認することが重要です。クラミジア検出のための検査法としては病原体核酸検出法(核酸増幅法)、特異抗体による抗原検出法、分離培養法、抗体検査などがありますが、臨床的に最も普及しているのは病原体核酸検出法(DNAプローブ法、PCR法、LCR法)です。

検査は初尿またはスワブ検体(綿棒やスライドグラスに直接患部からの分泌物を採取する)を用います。


性病検査キット 等では、匿名で受けることができ、ついためらいがちな性病検査を、自宅で簡単に受けられる検査キットです。自宅で採取した検査物をポストに投函し、1〜2週間後に結果がわかります。



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