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マイコプラズマ

マイコプラズマとは

性病・性感染症の一つである男性尿道炎のうち非淋菌性非クラミジア性のものの原因として、マイコプラズマ属、ウレアプラズマ属の細菌が検討されています。


マイコプラズマ属、ウレアプラズマ属の細菌と、男女の尿路性病・性感染症との関連については未だに不明瞭な点が多く存在しますが、その中でマイコプラズマMycoplasma genitaliumが新たな非淋菌性尿道炎の起炎菌として注目され、また女性性器感染症との関連性も示唆されています。


しかし、現在マイコプラズマの検索は研究室レベルの検査方法しかなく一般検査室では困難で、また治療に関しても十分な検討がなされておらず、今後の検討が待たれます。

男性の尿道炎、女性の子宮頸管炎と
Mycoplasma genitalium感染

男性の尿道炎とMycoplasma genitaliumの関連性についての国内外の報告をまとめると、非淋菌性尿道炎患者の13-42%、非淋菌性非クラミジア性尿道炎患者の18-46%にMycoplasma genitaliumが検出されており、日本では非淋菌性尿道炎の15-20%程度がMycoplasma genitaliumによると考えられます。


女性の場合も、子宮頸管炎、子宮内膜炎、骨盤内感染症との関連性が示唆される報告があります。

Mycoplasma genitalium性非淋菌性尿道炎の治療

非淋菌性尿道炎では、クラミジア性とMycoplasma genitaliumの検出される非クラミジア性の間に特徴的症状の違いはなく、鑑別は困難です。


また起炎菌の検出も一部の施設以外では困難で、治療はクラミジア性、非クラミジア性を区別せず治療は行われます。

マイコプラズマの垂直感染

マイコプラズマの垂直感染として、、Mycoplasma genitaliumによる感染が問題となり、Ureaplasma urealyticumでは先天肺炎、髄膜炎、敗血症などの報告があります。また、早産との関連も報告されています。


性器マイコプラズマ感染の治療にはマクロライド系、ニューキノロン系、テトラサイクリン系抗菌薬が有効であると考えられますが、このうち妊婦に使用できるのはマクロライド系抗菌薬です。しかし現在のところ、感染した妊婦や児の適切な治療方法は確立されていません。


クラミジアに感受性を示すマクロライド系、ニューキノロン系、テトラサイクリン系抗菌薬による治療で、非クラミジア性尿道炎の大部分の症例においても症状の改善が認められます。


これはこれらの薬剤がMycoplasma genitaliumに対しても抗菌活性を示し、Mycoplasma genitaliumが関与する尿道炎の場合でも治療効果があるためと考えられます。



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